イタイノイタイノ、のが
木枯らしにまぎれて
飛んできました

気がついて振り向けば
時すでに、遅しといった感じで

イタイノイタイノ、は
私の左胸に、ピッタリ
くっついていました

…ズキズキ

「んもぅ、誰のイタイノイタイノ、なんだだろう」

こうなったら、あの呪文

 痛いの痛いの飛んでけっ

と、言おうとした時でした

カサッ…

木の葉柄のカーテンの影から…

こどくまが…

きょどうふしん、の顔を出して
頭をふりふり、こっちを見ています

おそるおそる、しのびよるシルエット
こどくまは、はずかしがりやのくまの子なのです

頭ふりふり、こどくまのメッセージ

「言っちゃダメ?なの」

私が小さな声で聞くと

うん…

と、うなずく、こどくま

はい
イタイノイタイノ、は
こどくまの、イタイノイタイノ、なのでした

私といたいって

そういう意味の…

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