ドアの影、カーテンの隙間、窓の隅…
おそるおそる、しのびよる、おしゃまなシルエット

夜行性でもないくせに、わざとらしくさみしそうに…
そう、この「わざとらしく」ってトコロがポイントです

こどくまは、朝でも、昼でも、どこかから、こっちを見ています

そして、そして
こちらが、
『どうしたの?』
とか
『入っておいでよ』
とか
それに、何も言わないにしても
振り向いて目が合うと…

すぐに、すたすた、すたすた、駆けて、逃げてゆきます

ドアがない時は?って
うん、そんな時もあるよね

でも、そんな時、こどくまは自分の手で両目をおおってドアを作ります
ぴくぴく指の隙間から、やっぱり…こっちを見ているのです
そう、わざとらしく…

みんなも小さい頃にあるでしょう
怖いテレビを見る時、手の平で目をおおって
そのくせ、指と指の間隔を少し広げて、それを見た思い出

ちょうど、そんな風に、こどくまは、こっちを見ているのです

そして、すたすた、逃げてゆく時、必ず
必ず、2回は、こちらを振り返るのです

そして、じーっと、こちらを見ていたかと思うと…
目が合ったり、近づこうとすると、また、逃げてゆくのです

みんなに気づいてほしいんじゃん
もぅもぅ
かわいいなぁ

うんっ、そうなんです

こどくまは、ぜんぜん孤独なんかじゃない
みんなに愛されてる、おちゃめな

くまさんなのです

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