もうすぐ、10月です

クマのモモジのトコロにも
森の菓子の木から、はっぱのお手紙が届きました

 【森にはもう、木の実がいっぱいだよ
  はやくこないと、なくなっちゃうよ】

モモジは、寝坊したせいで10月になってから
やっと森へ
木の実ひろいにやってきました

森では
ウサギのミーちゃんにキツネのゴンちゃんも
冬の間の食べ物あつめに、いっしょうけんめいになっています

モモジも、木の実をひろいあつめようと、こしをまげた
その時でした

すってんころりん!

大変、ウサギのミーちゃんが
切り株にひっかかって転んじゃいました

「大丈夫、ミーちゃん?」

モモジは、心配そうにかけよると
散らばった、ミーちゃんの木の実を
いっしょにひろいあつめてあげました

『ありがとう、モモジくん』
と、ミーちゃん

いよいよ
「さあ、今度は僕の木の実だよ」

モモジが自分の木の実ひろいをはじめようとした
その時でした

『おーい、モモジィ ちょい、こっちきてよ』

キツネのゴンちゃんが、呼んでいます

モモジが、ゴンちゃんのとこへ行くと
見たこともないくらいの
おーきな木の実が、そこには、なっています

「にひひ、おばけだ、おばけ木の実だぁ」

モモジが言うとゴンちゃんも言いました

『そうそう、このおばけ木の実、とるの手伝ってよ』

それから、2人は、おばけ木の実と大格闘

そうして、見事、大勝利

おーきな、おーきな、戦利品をゲットしました

『モモジ、サンキュな』
と、ゴンちゃん

さ、今度の今度こそ
モモジは、自分の木の実ひろいをはじめました

モモジの木の実袋は
だんだん、らんらん

大きくふくらんできます

「ふふふ…ぷくぷくだ」

そんな、浮かれ気分のモモジのところへ…

『しくしくしく…』

スズメのメイちゃんが
泣きながら、やってきました

「あれ?メイちゃん、どうしたの?」

モモジが聞くとメイちゃんは

『今、起きてね…まだ、木の実、あつめていないんだ…』

「なんだあ
 そんなことなら、心配ないよ
 ほら、木の実なら、たくさんあるよ
 これあげるから、泣かなくていいよ」

モモジはそう言って、自分のあつめた木の実を
全部、メイちゃんにあげました

『わぁ、モモジくん、ありがとうっ』
と、メイちゃん

でも、ほぅほぅ
森はもう、ふくろうさんが鳴きはじめる時間です

「もう、おそいから帰らなくちゃ」

モモジは、自分の木の実をあきらめて
お家に帰るコトにしました

お月様が、モモジに向かって
やさしく微笑んでいます

モモジはお月様に、言いました

「今日はね、たくさん、たくさん、木の実ひろって…
 すっごく、楽しかったんだあ
 そぅ、そぅ
 それにしても
 メイちゃんが僕より寝ぼすけだったなんてね
 おっかしいなあ、笑っちゃうなあ… ふふぅ
 じゃ、僕はもっと寝ぼすけだっていいんだよ
 ふふふぅ」

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