森のほとりの、まどろみ池に、
ゼニガメぼうやは住んでいました

今日も、ゆっくり、お昼寝しよう
こうらに入ろうと、首を、にょにょりと、ひっこめた時でした

【わいわいがやがやるんるんるん…】

何やら、さわがしい、うきうき声が聞こえてきます

首をにゅききと伸ばして見ると…
  ミドリガメくんが、お引越しをしています
なにやら、とっても楽しそう おひっこしがキラキラしています

それを見て、ゼニガメぼうや
「うん、ぼくもおひっこしをしよう」

うさぎのスプーンと貝殻の本、パンくずを袋につめて、
それに、こうら磨き粉も、わすれないように
新しい、池を目指して、
ゼニガメぼうやの、おひっこしがはじまります

ノコノコノコ
「今日は楽しいおひっこし」
ノソノソノソ

そして、もう2分くらい歩いた時でした

「あぁ、疲れたなあ、もういっぱい、歩いてきたよ
   少し、ひと休みしようかなあ うんそうしよう」
ゼニガメぼうやは、そう言うと、草の生茂る道の小石に腰掛けました

だけれどね
「なんだか、ここでひとやすみはおちつかないなあ、うーん…」
そう言うと、ゼニガメぼうや、のそのそ、
さっきまでいた、まどろみ池にもどってゆきました

池に入って、こうらに首をひっこめて…
ひと休み


そして、また、まどろみ池を後に、新しい池を、目指します

ノコノコノコ
「今日は楽しいおひっこし」
ノソノソノソ

そして…もう10歩と少し歩いた時でした

「ふぅ、遠くまでやって来たなあ…今日はもう遅いよ
 それにとっても歩いたなあ
  ここいらで、今日はよしとするか うんそうするか」
ゼニガメぼうやは、そういうと、落ち葉の隙間に体を入れました

だけれどね
「寝るにはちょうど良くないな、ここは、うーん…」
そう言うと、ゼニガメぼうや、のそのそ、
さっきまでいた、まどろみ池に戻ってゆきました

池に入って、こうらを首にひっこめて…

オヤスミナサイ

「今日はすごく、ゆういぎな一日だったなあ、むにゃむにゃ…ゃ」

ゼニガメぼうやは、こうらの中で、言いました

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